きれいな歯並びとは
意外に歯や口元というのは笑ったりお話しているだけでも目に一番つくところです。
目を追うような素敵な笑顔には、きれいな歯並びも必要なのです。
歯列矯正的な素敵な笑顔には、3つの美しさがあります。
歯そのものの美しさ
まず、歯自体凸凹していないのは大事です。
そして、「上の2本の前歯の間の線」と「下の2本の前歯の間を線」が1直線に並ぶ図の青い線を正中線といい、この状態が良い歯並びといいます。
奥歯で噛みしめた状態で、上下の前歯の噛み合わせは、通常2~3mm程度の重なり具合があるのがよいとされています。
顔全体の美しさ
歯の位置は顔全体にも影響しています。左図の線はエステティックライン(Eライン)といい、鼻先と下顎の先端部分を線で結んだラインのことを指します。
成人の場合、左図のように、エステティックラインに対して、上唇がラインよりやや後方、下唇がライン上にあることが美しい口元だとされています。
出っ歯の場合には、上唇がラインよりもはみ出し、受け口の場合は、下唇や下あごがラインよりもはみ出し、口元全体が出ている状態はガミーフェイスとなり、歯列矯正の治療の判断基準ともなっています。歯並びが悪くはないのに、ラインからはみ出す場合は鼻やあごの高さが足りないとなります。
歯列矯正終了後に横顔や顔全体をみると違いがわかります。
機能的美しさ
見た目だけの美しさやきれいさも必要ですが、歯列矯正治療上もう一つ大切な美しさがあります。 それが、機能上の美しさです。
すきっぱであったり、歯がきちんと噛み合わさっていないと、きちんと発音することも噛む機能自体、問題が生じてきます。機能的にも役割を果たせる状態もきれいな歯並びの基準となります。
チェック表
- でこぼこの歯並びになっている。
- 犬歯が前に飛び出している。
- 下の前歯が上の前歯より前に出ている。または、下顎が前に突き出している。
- 上の前歯が極端に前へ突き出している。
- 奥歯を噛み合わせると上下の前歯が噛み合わず開いた状態になってしまう。
- 上下の歯の噛み合わせが左・右にずれてしまう。
- 上の左右の前歯の間が開いて隙間が出来ている。
- 正面から見たとき、左右どちらかに顔が歪んでいる
- 歯ぎしりをする
- 鼻の頭と顎を結んだ線が一直線にならずへこんでいたり、突出している
- 思い切りを見せて笑った時に、上の歯茎が5ミリ以上見える